臨床検査の盲点
換気機能検査(負荷試験)
関原 敏郎
1
1慶大・笹本内科
pp.127
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200666
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Spirographyによる換気機能検査について前回書きましたが,もう一つ基本的手技として重要なものが換気量の検査であります1)。これはDouglas bagとJバルブを用いて,吸気と呼気を完全に分離しながら呼気を採取して換気量を測り,また呼気の組成を分析するもので,健常者の1分間の安静換気量は体表面積1m2当り3〜41です。換気機能を検査するためには安静時の機能を調べることの外,運動,低酸素その他の状況を負荷し,生体がどのように反応し,換気の予力がどの位あるかをみる負荷試験があります。これは前述の最大換気量など最大能力をみる検査とはまた違った重要性があり,代償機能の評価,安静時検査では発見できない肺機能障害の発見,労作能力の判定などいろいろな意義があります。
運動指数(Exercise index, E. I.)2)は
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