〈検査室メモ〉
感性デイスク法の細菌接種方法について
金沢 裕
1
1新潟鉄道病院呼吸器科
pp.178-179
発行日 1959年3月15日
Published Date 1959/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905560
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最近感性デイスク法による病原菌の化学療法剤感受性測定法が日常臨床検査として一般に行われる様になつた。感性デイスク法を実施するにあたつて,寒天平板上に菌を普通行われているようにコンラーヂ法で接種した場合に,デイスクのまわりに出現した阻止円がときに不正円型を呈し,判定または計測に困難を来たすことがある。
不正円型の出現をさけるため,抗生物質のカツプ検定法で行われるように,菌を寒天培地に混釈して平板を作製し,または種層(seed layer)として基層寒天(base layer)に重層接腫する方法がとられている。これらの方法は操作が多少繁雑な上に,菌が寒天層内に,ある程度の厚さをもつて分布しているので,菌種によつてとくにサルファ剤では,二重リングを生じ計測に不便なことがある。
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