医学常識
自然抵抗の機序
豊川 行平
1
1東京大学衡生学
pp.42-43
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905319
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伝染病の病原体が適当な経路で生体に到達しても,凡ての個体が感染し発病するとは限らない。それは生体の感受性に相違があるからである。
生体の感受性で大きな役割を演じているものはいわゆる獲得免疫であるが,生体が先天的にもつ,いわゆる先天的抵抗,あるいは自然抵抗も大きな影響をもつているのである。ここでは一応獲得免疫にはふれず,專ら自然抵抗の機序について述べることにする。
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