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セラチアを原因とする院内感染症の集団発生
増田 剛太
1
1東京都立清瀬小児病院
キーワード:
Serratia marcescens
,
bacteremia
,
exogenous infection
Keyword:
Serratia marcescens
,
bacteremia
,
exogenous infection
pp.777-779
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905148
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1.はじめに
今日の日本の医療現場で最も多く遭遇し,臨床的にも問題とされる院内感染の原因菌はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であるが,これに対し,最近数年間にわが国でグラム陰性桿菌であるセラチアによる特異な集団院内感染事例が連続して3件発生した.一般には耳慣れないこの細菌による感染症は,現代の医療体制の盲点,問題点上に立脚して生じた極めて示唆的な事件であったといえる.本論文ではこれらセラチアによる院内感染例の分析を通じ,その成因と改善すべき方向性を明らかにし,その再発防止などについても触れてみたい.
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