連載 現場が動く!健康危機管理・3
セラチア院内感染
橘 とも子
1
1国立保健医療科学院人材育成部
pp.670-672
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100132
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健康危機管理とは「医薬品・食中毒・感染症・飲料水,その他何らかの原因により生じる国民の生命・健康の安全を脅かす事態に対して行われる健康被害の発生予防・拡大防止・治療等に関する業務」である(厚生労働省健康危機管理指針).健康危機管理における保健所の役割は,「平常時における発生予防」「発生時の健康被害拡大防止」「健康被害回復支援」「再発防止」のいずれの段階にも存在すると考えられる.
2002年1月,世田谷区Ⅰ病院(救急指定病院,33床)で,筆者が感染症対策所管課長として経験したセラチア院内感染事故対策の経験・教訓から,対策の具体的要点を考察してみたい.
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