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ベセスダ・システム
野澤 志朗
1
1慶應義塾大学産婦人科学教室
キーワード:
ベセスダ・システム
,
標本の適切性
,
記述的診断
,
SIL
Keyword:
ベセスダ・システム
,
標本の適切性
,
記述的診断
,
SIL
pp.80-82
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901407
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1987年の秋から1988年の冬にかけて,米国ではそれまで行われてきた子宮癌検診時のパパニコロウ(Papanicolaou)診断の精度管理に関していろいろ問題点が噴出し,誤診から多数の訴訟が発生し,《Wall Street Journal》にもいわゆる"Papスキャンダル"として取り上げられた.そこで,1988年,National Cancer Institute (NCI)で子宮頸部・腟細胞診の報告書の標準化を目指したワークショップが開催され,ベセスダ・システム(Beth-esdaはNCIの所在地の名)と呼ばれる新しい細胞診報告の形式が提言1)された.ベセスダ・システムは単に細胞診断報告書の書式を規定するだけではなく,精度管理を根底から見直すための発想である.
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