今月の臨床 子宮頸がんの予防戦略―ワクチンと検診
子宮頸がん検診―普及をめざして
3.細胞診の判定方法と新しい記載―ベセスダシステム2001細胞診報告様式の実際
平井 康夫
1
1癌研究会有明病院細胞診断部
pp.299-303
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102295
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子宮頸がん征圧を目指す細胞診の進歩
子宮頸がん検診に使われる細胞診は,日本にHPV(human papillomavirus)ワクチンが登場する以前から,より予防を目指すための精度を保証する方策を積み重ね進歩してきた.
まず,検診に使われる子宮頸部細胞診の結果報告が,従来の日母のクラス分類から欧米で一般化しているベセスダシステムへと変更された.これは,検診で採取された細胞標本のうち出来映えのよくないものを排除して,誤診の原因を除いたり,結果を病理診断と照らし合わせてその精度を評価しやすくするなど,細胞診の精度向上に役立っている.
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