今月の主題 HBV・HCV検査法の新しい動向―標準化に向けて
総説
HCV関連マーカー測定法の進歩
田中 榮司
1
Eiji TANAKA
1
1信州大学医学部第二内科
キーワード:
C型肝炎ウイルス
,
マーカー
,
検査方法
Keyword:
C型肝炎ウイルス
,
マーカー
,
検査方法
pp.243-250
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905055
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1989年にHCVが発見されてから,HCV関連マーカーの検査は長足の進歩を遂げた.HCV抗体は主にHCV感染のスクリーニングに用いられる.第一世代での検出率は不十分であったが,第二世代,第三世代では特異性,感度ともに満足できるものとなった.HCV遺伝子型とウイルス量は主にインターフェロン治療効果の予測に用いられる.それぞれ,優れた検査方法が開発されており,特徴を理解した使い分けが必要である.これらHCV関連マーカーの開発によりC型肝炎の臨床は大きく進歩した.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.