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2型糖尿病におけるα-トコフェロールと混合トコフェロール補助剤の酸化ストレスおよび炎症のマーカーへの影響
Effects of alpha-tocopherol and mixed tocopherol supplementation on markers of oxidative stress and inflammation in type 2 diabetes
鈴木 優治
1
1埼玉県立大学短期大学部
キーワード:
2型糖尿病
,
トコフェロール
,
マーカー
Keyword:
2型糖尿病
,
トコフェロール
,
マーカー
pp.736
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101260
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ビタミンE異性体は動脈硬化から生体を保護すると考えられる.著者らは2型糖尿病における酸化ストレスおよび炎症のマーカーへのα-トコフェロール(αT)およびγ-トコフェロール(γT)に富む混合トコフェロール(mT)補助剤投与の影響を比較した.検討は2型糖尿病患者に無作為に,①αT,②mT,③偽薬を6週間投与し,投与前後の細胞内トコフェロール,血漿および尿のF2-イソプロスタン,赤血球抗酸化酵素活性,血漿炎症マーカー,エイコサノイド合成について分析した.好中球のαTとγTはmT投与とともに増加したが,αTの投与後には,αTは増加し,γTは減少した.αTとmTの投与は血漿F2-イソプロスタンを減少させたが,24時間尿F2-イソプロスタンおよび赤血球抗酸化酵素活性に影響はなかった.また,血漿CRP,IL-6,TNF-α,単球chemoattractant protein 1には影響しなかった.全身の酸化ストレスを減少させるトコフェロールの作用は2型糖尿病患者におけるビタミンE補助剤投与の有効性を示唆している.
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