今月の主題 テーラーメイド医療と臨床検査
総説
テーラーメイド医療と薬理ゲノミクス/インフォマティクス
田中 利男
1
Toshio TANAKA
1
1三重大学医学部薬理学教室
キーワード:
薬理ゲノミクス
,
テーラーメイド医療
,
ファルマインフォマティクス
,
個体差
Keyword:
薬理ゲノミクス
,
テーラーメイド医療
,
ファルマインフォマティクス
,
個体差
pp.9-19
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905010
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2001年2月にヒトゲノムドラフトシークエンスが出版され,薬理ゲノミクスの展開も認められた。これら一連の変化は、分子生物学からゲノムサイエンスへのパラダイムシフトを起こした。それまで分子生物学を基盤にした分子薬理学は、薬理ゲノミクスになり薬物の作用機構をゲノムワイドな理解が可能となった。さらに、薬物応答の個体差を科学として解析されつつある。特に、対象疾患が単一遺伝子疾患から多因子疾患となった現在、薬理ゲノミクスの成立は、各個人に至適化されたテラーメイド医療を実現することになる。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.