今月の主題 染色体―検査と社会とのかかわり
社会とのかかわり
染色体異常の遺伝カウンセリングと遺伝力ウンセラー
黒木 良和
1
Yoshikazu KUROKI
1
1神奈川県立こども医療センター
キーワード:
染色体異常
,
遺伝カウンセリング
,
遺伝カウンセラー
Keyword:
染色体異常
,
遺伝カウンセリング
,
遺伝カウンセラー
pp.191-194
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904691
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1.染色体異常は正しく理解されていない
染色体異常に関する一般の認識は,極めて低く,かつ不適切なものが多い.極めてまれな疾患で,生命予後もいたって悪いと考えられている.したがって,染色体異常の種類によっては,社会の中で立派に生活している人たちがいることなど,ほとんど知られていない.このような不適切な認識は,残念ながら医療関係者の中にもまだ散見される.さらに母体血清マーカー検査の不適切な広がりや,染色体異常の出生前スクリーニングの世界的な普及などにより,染色体異常排除の社会的な風潮がみられるのも事実である.
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