特集 細胞診―21世紀への展望
第4章 判定の実際
23.前立腺:細胞診の評価
白石 泰三
1
,
渡邊 昌俊
3
,
中野 洋
3
,
石原 明徳
2
Taizo SHIRAISHI
1
,
Masatoshi WATANABE
3
,
Hiroshi NAKANO
3
,
Akinori ISHIHARA
2
1三重大学医学部病理学講座第2
2松阪中央総合病院臨床病理
3三重大学医学部病理学講座
pp.1365-1367
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904579
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前立腺細胞診の現状
1.検体および標本作製
穿刺吸引により得られた材料が主であるが,自然尿,導尿,前立腺分泌液および前立腺マッサージ後の尿などが対象となる.基本的にはPapanicolaou(Pap)染色で観察するので95%エタノール液での湿固定を行う.検体乾燥の可能性が高い場合は塗抹標本を自然乾燥し,Giemsa染色を施す.標本が2枚以上得られる場合は,Pap染色とGiemsa染色を行う.
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