今月の主題 放射線障害
放射線障害の臨床検査
細胞診
矢谷 隆一
1
,
白石 泰三
1
,
中野 洋
1
,
矢花 正
1
,
北本 正人
1
Ryuichi YATANI
1
,
Taizo SHIRAISHI
1
,
Hiroshi NAKANO
1
,
Tadashi YABANA
1
,
Masato KITAMOTO
1
1三重大学医学部病理学教室
キーワード:
放射線
,
細胞障害
,
細胞診
,
女性生殖器
Keyword:
放射線
,
細胞障害
,
細胞診
,
女性生殖器
pp.1075-1079
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901235
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放射線は細胞レベルで種々の障害をきたすが,その感受性は臓器,細胞,腫瘍により大きく異なる.放射線で障害された細胞では急性および晩発性の変化がみられ,良悪を問わず核および細胞質の腫大や空胞化など共通の変化を認める.放射線照射後に採取された細胞診標本に出現する細胞の良悪の鑑別診断が問題となるが,核細胞質比や核質の観察を慎重に行えば一般には可能である.放射線照射による細胞学的変化に習熟している必要がある.〔臨床検査36(10):1075-1079, 1992〕
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