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一酸化炭素と心血管疾患
盛田 俊介
1
,
片山 茂裕
1
1埼玉医科大学第4内科学教室
キーワード:
ヘムオキシゲナーゼ
,
酸化ストレス
,
cGMP
Keyword:
ヘムオキシゲナーゼ
,
酸化ストレス
,
cGMP
pp.1021-1022
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904493
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はじめに
1987年,Moncadaらが一酸化炭素(NO)を血管内皮細胞由来弛緩因子と同定して以来10年で,NOはガス状情報伝達物質としての地位を確立した.生体内各所で多彩な生理活性を有するこのNOと類似した性格を有する可能性を秘めたもう1つのガス状物質が,一酸化炭素(CO)である.しかし,現在までのところ,COの生理的意義に関しては,Vermaらが中枢神経系でのneur-otransmitterとしての可能性を示唆した報告1)以来血管系での病態生理学的意義に関する研究はまだ緒についたばかりである.そこでここに,これまでに報告されたCOの心血管疾患における関与の可能性について言及する.
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