特集 救急処置
中毒
一酸化炭素中毒
猿田 南海雄
1
1九大医学部・衛生学
pp.36-40
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203182
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
一酸化炭素(CO)は無色,無味,無臭の空気より軽い気体(比重0.976)で,有機物が不完全燃焼するときは必ず発生するもので,わが国では周知のごとく炭火中毒の原因毒物として古くから知られている.
今,各種の燃料が普通の状態で燃焼するときに発生するCO量は第1表のとおりである.最近特に多い鉄筋アパートでの炭火中毒の原因は,第1表のごとき多量のCOが換気不良の鉄筋家屋内に蓄積することにある.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.