特集 産業医学と臨床検査
Ⅱ．有害因子と臨床検査
2 化学的因子
13 一酸化炭素
井上 尚英
1
,
馬場 快彦
2
,
小堀 一二
3
Naohide INOUE
1
,
Yasuhiko BABA
2
,
Katsuji KOBORI
3
1産業医科大学環境中毒学教室
2産業医科大学附属病院健康管理部
3産業医科大学附属病院中央検査部
pp.1412-1416
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912386
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
□はじめに
一酸化炭素（carbon monoxide．以下，COと略す）による中毒は，おそらく人類が火を使用し始めたころから存在したものと推定されており，帝政ローマ時代には，すでにその中毒が発生していたことを示す記録が残されている．
COを最初に発見したのは，1799年のPriestryであり，1842年にはLeblancによるCO中毒の報告がなされている1）．
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
