霞ガ関だより
病院経営収支調査
E.N.
pp.90-92
発行日 1966年1月1日
Published Date 1966/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202769
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今月は医務局指導課主管の標記の調査を紹介してみる。この調査は昭和40年4月からはじまった新しい調査で,公的病院の毎月の経営状況を継続的に把握して,医療行政に敏速に反映させるとともに,経営管理の指標を作成して,病院の健全な運営に資することを目的としている。
調査対象は「病院勘定科目」に準拠し,企業会計方式を採用している病院で,調査客体は県・市・町村立などの地方公共団体,日赤,済生会および厚生連の経営する病院のうちから約150の施設を事例的に選定した。その内訳は県立37,市立19,町村立13,日赤29,済生会12,厚生連26,計136である。これを病床規模別にみると第1表のとおりで,調査客体は各病床規模にわたってまんべんなく選定されている。しかし,甲表と乙表に分けてみると,甲表では99床以下の事例が少なく,乙表では300床以上の事例が少ない。したがって,甲表病院全体の1病院当たり平均病床数は約380,乙表病院全体の1病院当たり平均病床数は約180で,乙表のほうが小規模の方に偏っており,今後この穴をうめることが希望されている。なお,この病院数は月により多少変動している。
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