今月の主題 微生物培養検査のサンプリング
各論―サンプリングの実際
多量の常在菌を含む検体
1.咽頭粘液
黒木 春郎
1
Haruo KUROKI
1
1千葉大学医学部小児科
キーワード:
咽頭炎
,
S.pyogenes
,
GABHS
,
咽頭培養
Keyword:
咽頭炎
,
S.pyogenes
,
GABHS
,
咽頭培養
pp.511-513
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904386
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咽頭培養は,多量の常在菌を含む検体という特殊性を有する.咽頭培養を行う適応は,細菌感染による咽頭炎である.臨床の実際で,治療の点からも問題となるものはほとんどS.pyogenes (GABHS)による咽頭炎のみである.検体採取の際には,舌圧子で舌を押し下げ,咽頭後壁,口蓋扁桃の発赤部位を滅菌綿棒で強く擦過する.2時間以内の輸送.24時間以内の室温での保存が限界である.小児の場合は固定が重要である.
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