今月の主題 微生物培養検査のサンプリング
各論―サンプリングの実際
多量の常在菌を含む検体
2.喀痰・気道内吸引物
高橋 洋
1
,
渡辺 彰
1
Hiroshi TAKAHASHI
1
,
Akira WATANABE
1
1東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野
キーワード:
喀痰
,
気道吸引物
,
起炎菌
Keyword:
喀痰
,
気道吸引物
,
起炎菌
pp.515-518
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904387
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下気道検体の採取法としては低侵襲で手軽な採取が可能なことから喀痰が主に用いられているが,喀痰の場合は口腔常在菌混入が不可避であるため定量培養やグラム染色によって分離菌の起炎性を正しく評価する必要がある.他には気管支鏡採痰,経皮的肺穿刺,胸腔鏡下肺生検など多くの採取法が用いられるが,各々の手法の特徴を把握したうえで,患者の病状や採取のタイミングにも注意しながら適切な検査法を選択する必要がある.
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