今月の主題 微生物培養検査のサンプリング
各論―サンプリングの実際
無菌であるべき検体
1.血液
舟田 久
1
Hisashi FUNADA
1
1富山医科薬科大学医学部感染予防医学講座
キーワード:
菌血症
,
皮膚常在菌
,
皮膚消毒
,
無菌操作
Keyword:
菌血症
,
皮膚常在菌
,
皮膚消毒
,
無菌操作
pp.487-490
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904380
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菌血症は重症感染症の一部分症を構成する.血液培養は菌血症の原因菌を生菌で分離できる唯一の検査法である.本来無菌の血液からの菌の分離は,臨床診断のみならず,適正抗菌薬治療につながる.それだけに,皮膚常在菌の混入を防止する入念な皮膚消毒と無菌的採血技術が最も大切であり,血液培養の汚染率は3%以下なら許容できる.さらに,血液培養の陽性率を高めるために,採血部位と採血の量,間隔,回数も考慮する必要がある.
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