実験講座
Allele Specific PCR
常吉 俊宏
1
,
照沼 秀也
2
,
藤田 道也
2
,
馬場 正三
3
Toshihiro Tsuneyoshi
1
,
Hideya Terunuma
2
,
Michiya Fujita
2
,
Shozo Baba
3
1静岡理工科大学物質科学科
2浜松医科大学生化学第2講座
3浜松医科大学外科学第2講座
pp.158-162
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900333
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近年,PCR(Polymerase Chain Reaction)1)を筆頭とする遺伝子工学の進展と共に,各種の癌や遺伝病の原因となる遺伝子が次々に見出され,診断さらには治療への応用が進められている。
未知の遺伝子の追跡には,(1)発現異常蛋白の一部のアミノ酸構造から,DNAプローブを合成し,これとハイブリダイズするDNAクローンを拾い出す,従来からのGenetics法,(2)遺伝家系の各個人を多数調査対象として,発症具合と同じように遺伝しているDNAマーカーを絞り込んでゆき,問題領域の数10kbp程度以上の膨大な塩基配列を読み取って正常者のそれと比較する,近年のReverse Genetics法があるが,いずれも時間と労力を要し大変な作業である。
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