Japanese
English
研究
インスリン非依存性糖尿病患者におけるアンジオテンシンⅠ変換酵素遺伝子多型と合併症との関連
Associations between Angiotensin I Converting Enzyme Polymorphism and Diabetic Complications in Patients with NIDDM.
能登 勝宏
1
,
柏原 早苗
1
,
庄司 和行
1
,
小久保 武
2
Katsuhiro NOTO
1
,
Sanae KASHIHARA
1
,
Kazuyuki SHOUJI
1
,
Takeshi KOKUBO
2
1亀田総合病院遺伝子研究室
2亀田総合病院病理科
1Department of Gene Research Laboratory, Kameda General Hospital
2Department of Pathology and Laboratory Medicine, Kameda General Hospital
キーワード:
アンジオテンシンⅠ変換酵素
,
遺伝子多型
,
NIDDM
,
糖尿病合併症
,
アレル頻度
Keyword:
アンジオテンシンⅠ変換酵素
,
遺伝子多型
,
NIDDM
,
糖尿病合併症
,
アレル頻度
pp.1045-1048
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904181
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アンジオテンシンI変換酵素(ACE)は,イントロン16に存在する287塩基対の有無により挿入(I)アレル,欠失(D)アレルと表現されII,ID,DDの3型が存在する.今回筆者らはインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)患者において,この遺伝子型と合併症との関連を検討した.正常対象群とNIDDM患者の遺伝子型頻度はほぼ同じであった.糖尿病性網膜症,高血圧症合併患者においては非合併患者と比較してアレル頻度に差はなかったが,糖尿病性腎症,冠動脈疾患合併患者は有意にDアレル頻度が高かった.このことはNIDDM患者における腎症および冠動脈疾患の発症とDアレルの関与を示唆した.
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