Japanese
English
研究
リウマチ様関節炎患者の剖検肝に見られる色素顆粒の微小部X線分析による解析
A X-ray Microanalysis of the Pigment of the Liver in Patients with Rheumatoid Arthritis
村木 紀子
1
,
有安 早苗
1
,
鐵原 拓雄
1
,
広川 満良
2,3
,
日野 洋介
4
Noriko MURAKI
1
,
Sanae ARIYASU
1
,
Takuo KANAHARA
1
,
Mitsuyoshi HIROKAWA
2,3
,
Yousuke HINO
4
1川崎医科大学附属病院病院病理部
2川崎医科大学病理学教室
3現:徳島大学医学部第一病理学講座
4川崎医科大学整形外科学教室
1Department of Pathology, Kawasaki Medical School Hospital
2Department of Pathology, Kawasaki Medical School
3Department of Orthopedics Surgery, Kawasaki Medical School
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
肝臓
,
微小部X線分析
,
金
,
金製剤
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
肝臓
,
微小部X線分析
,
金
,
金製剤
pp.1049-1052
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904182
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リウマチ様関節炎患者の剖検肝に見られる色素顆粒の微小部X線分析を行った.リウマチ様関節炎患者29例中12例にHE標本で色素顆粒が見られ,うち8例に金とルビジウムが検出された.残り3例には鉄・硫黄・リンが検出され,金は検出されなかった.肝臓のHE標本に見られる黒色の微細粒子状顆粒は金製剤に由来し,ルビジウムも含まれていることが判明した.そして,この顆粒は,門脈域に存在する組織球の胞体内に取り込まれているのが特徴と思われた.また,茶褐色で光輝性を有す顆粒は,微小部X線分析で鉄が検出されたことによりヘモジデリンであると思われた.
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