今月の主題 マスト細胞
技術解説
培養ヒト肥満細胞を用いた抗アレルギー薬の評価
稲垣 直樹
1
,
七條 通孝
1
,
木股 正博
1
,
永井 博弌
1
Naoki INAGAKI
1
,
Michitaka SHICHIJO
1
,
Masahiro KIMATA
1
,
Hiroichi NAGAI
1
1岐阜薬科大学薬理学教室
キーワード:
培養ヒト肥満細胞
,
抗アレルギー薬
,
β刺激薬
,
ホスホジエステラーゼ阻害薬
Keyword:
培養ヒト肥満細胞
,
抗アレルギー薬
,
β刺激薬
,
ホスホジエステラーゼ阻害薬
pp.767-774
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904121
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ヒト臍帯血単核細胞を幹細胞因子とインターロイキン6存在下に長期間培養すると肥満細胞が得られる.培養肥満細胞をIgEで感作し,抗ヒトIgEで刺激するとヒスタミン,ロイコトリエン,プロスタグランジンD2,および種々のサイトカインが遊離する.クロモグリク酸ナトリウム,アゼラスチン,β刺激薬およびホスホジエステラーゼ阻害薬は培養肥満細胞からの抗IgE刺激によるメディエーターの遊離を抑制する.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.