今月の主題 マスト細胞
総説
マスト細胞のIgEレセプター
川本 恵子
1
,
羅 智靖
1,2
Keiko KAWAMOTO
1
,
Chisei RA
1,2
1順天堂大学医学部アトピー疾患研究センター
2順天堂大学免疫学講座
キーワード:
マスト細胞
,
FcεRI
,
IgE
,
アレルギー
Keyword:
マスト細胞
,
FcεRI
,
IgE
,
アレルギー
pp.751-761
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904119
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高親和性IgEレセプター(FcεRI)は,α,β,γの3種類のサブユニットから構成され,IgEはα鎖を介して特異的に,しかも極めて高い親和性(KA=1010M-1)で結合する.FcεRIは,マスト細胞や好塩基球にのみ発現していると考えられてきたが,活性化好酸球やランゲルハンス細胞,単球,血小板などのさまざまな細胞においてもその存在が確認され,また,FcεRIのβ鎖がアトピー遺伝子候補である可能性が示唆されるなど,この分子の持つ多彩な役割に関心が寄せられている.
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