追悼
関口 進先生との想い出
河合 忠
1,2
1自治医科大学・国際臨床病理センター
2本誌編集
pp.1064-1065
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903850
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66歳の誕生日を迎えられて丁度1か月,1998年3月5日午後6時50分,米国のコネチカット州グリニッジ病院で関口進先生は永眠された.ご夫人の朝子様によると,安らかに永遠の旅路に発たれたとのことである.長年にわたる闘病生活の中で,医学研究者としても,また医療人としても国内外で大きな業績を残された先生の足跡については,防衛医科大学校病院検査部を継がれた玉井誠一教授が詳しく述べられているので,ここでは私と先生の親しいお付き合いの思い出を綴ってみよう.
私が関口先生と知り合ったのは,川崎市立井田病院の検査部長のころである.日本大学医学部臨床病理学教室に入局し,研修を続けられていた桑島実先生(現・香川県立中央病院検査部長・日本臨床検査医会副会長)が井田病院に勤められたときからである.HLAの優れた研究者として,また幅広い見識を持った病理医(形態病理医という意味ではない)として,さらに温厚な人柄に魅了されてしまった.それからというもの,ことあるごとに先生のご指導と協力を仰ぐことになり,私の国内外の学会活動をいろいろな面から支えていただいた.先生が闘病されていたことは知っていたものの,ご自身では決して弱音を吐かない方だったので,今となって先生にあまりにも大きなご負担をお掛けしたのではないかと反省している.
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