ひと―ベノジェクトⅡリレー訪問
関口 進
pp.819-820
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901621
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1957年春医学部を卒業した小生はすでに決定していた横須賀米国海軍病院で1年間のインターンをすることになった.真臼のワイシャツに黒のネクタイ,白ズボンに白衣というのがユニフォームでなかなか「カッコイイ」スタイルであった.日常の英会話,医学用語の勉強,当直など慣れぬことの連続だったが,米国留学を夢見ていた1年であった.
始めは外科医になるつもりでアチコチと応募してみたが,かの有名なメイヨークリニックからクリニカルフェローで来ないかと手紙を受け取ったときは,まさに天にも上る心地であった.しかし,よく読んでみると給料は出せないので奨学金をもらって来るようにといわれ,ちょうどフルブライト奨学金がとれたのでよかったと思ったら,これは往復の旅費だけということで結局この話は実現しなかった.しかしちょうどウィスコンシン大学病院でインターンの口があるというので,これに応募し,幸いアメリカ行きが実現した.
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