特集 公衆衞生に必要な諸検査
Q熱(下)
北岡 正見
1
1国立予防衞生研究所
pp.67-73
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201336
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
以上(前号参照)の所見を要約するとQ熱の感染は家畜と接触するか,家畜の近くに住むか或は生牛乳を飲むかにある。しかしQ熱研究者を下宿させて家人が罹患したり(Beeman75),Q熱の研究者の衣類を洗濯した洗濯屋が罹患したり(Oliphant65),更に驚くべきことは汚染地からの荷物を介して受取人が罹患した例があるのである。このような出来事はC.b.の抵抗の強いことと感染源のC.b.が塵埃を介して空気中に飛散するためと解される。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.