トピックス
Q熱の血清診断の現状
小宮 智義
1
1北里第一三共ワクチン株式会社
pp.231-233
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103880
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はじめに
Q熱は,偏性細胞内寄生菌Coxiella burnetiiによって起こる人獣共通感染症の一種で,世界に広く分布し,わが国においても多くの症例が蓄積されてきた.しかし,診断が困難であることから見落とされている症例は数多くあると推測され,実態がいまだ不明である.
Q熱の多くは急性熱疾患の病型をとるが,心内膜炎など慢性の経過をとる場合もある.一般的に臨床症状は多彩で特徴的でなく,鑑別診断が難しいため,病原学的・血清学的診断によらなければならず,これらの検査が診断の決め手となる.
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