今月の主題 生物・化学発光の新しい展開
話題
バイオフォトン
平松 光夫
1
Mitsuo HIRAMATSU
1
1株式会社分子バイオホトニクス研究所研究企画室
キーワード:
バイオフォトン
,
極微弱発光
,
生体防御
Keyword:
バイオフォトン
,
極微弱発光
,
生体防御
pp.316-318
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903680
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1.はじめに
バイオフォトンとは,外部からの光照射や物理的刺激をしないで,生物から自発的に放出される,人間の目では感知できないほどのきわめて微弱な発光である.非侵襲的であり,生物をありのまま観察するためには,このうえなく優れた方法である1).
バイオフォトンと臨床検査との接点としては,白血球の1つである好中球が細菌と戦い,貪食する際に放出される極微弱発光を挙げることができる.この発光を高齢患者の抵抗力のモニターに使えないかとずっと以前に実験したことがあるが,この経験が,次のバイオフォトンと生体防御の研究のヒントになった.
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