Japanese
English
資料
アクリジンオレンジ染色によるマラリアの迅速診断法
Rapid Diagnosis of Malaria by Acridine Orange Staining Method
川本 文彦
1
,
劉 慶
1
,
水野 さほ子
1
,
木村 政継
2
,
下野 國夫
3
,
井関 基弘
4
Fumihiko KAWAMOTO
1
,
Qing LIU
1
,
Sahoko MIZUNO
1
,
Masatsugu KIMURA
2
,
Kunio SHIMONO
3
,
Motohiro ISEKI
4
1名古屋大学医学部医動物学教室
2大阪市立大学医学部生物物理学教室
3下野内科外科病院
4大阪市立大学医学部医動物学教室
1Department of Medical Zoology, Nagoya University School of Medicine
2Laboratory of Biophysics, Osaka City University Hospital
3Shimono Hospital
4Department of Medical Zoology, Osaka City University Hospital
キーワード:
アクリジンオレンジ染色
,
ギムザ染色
,
マラリア原虫
,
マラリア迅速診断法
,
蛍光観察
Keyword:
アクリジンオレンジ染色
,
ギムザ染色
,
マラリア原虫
,
マラリア迅速診断法
,
蛍光観察
pp.243-247
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903665
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アクリジンオレンジ(AO)染色によるマラリアの診断法は,従来のギムザ染色法と比べて染色が迅速に行え,また,暗いバックにマラリア原虫が蛍光を発するため,原虫の検出がすばやくかつ容易である.ギムザ染色法では,熟練しないと四日熱マラリアや卵形マラリアの鑑別は難しいが,AO法では,蛍光観察のほかに,通常光を用いて感染赤血球の輪郭を観察することにより,ギムザ染色法に使われている種の鑑別基準を適用でき,結果的にこれらのマラリア原虫種の鑑別を容易に行うことができる.本報告では,同一のマラリアの原虫のAO染色像とギムザ染色像から,AO染色法による種の鑑別の実際について述べる.
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