Japanese
English
研究
著明な血小板減少を契機に原虫の確認に至った輸入マラリアの一例
Imported Malaria with Marked Thrombocytopenia:Usefulness for Routine Clinical Staining of Plasmodium Observation
浦上 晴美
1
,
小野 益伸
1
,
高橋 雅志
1
,
藤村 紫
2
,
磯谷 治彦
1,2
Harumi URAKAMI
1
,
Masunobu ONO
1
,
Masashi TAKAHASHI
1
,
Haruhiko ISOTANI
2
,
Yukari FUJIMURA
1,2
1市立枚方市民病院中央検査科
2市立枚方市民病院内科
1Department of Clinical Laboratory, Hirakata City Hospital
2Department of Internal Medicine, Hirakata City Hospital
キーワード:
輸入感染症
,
マラリア
,
血小板減少
,
ギムザ染色
,
アクリジンオレンジ染色
Keyword:
輸入感染症
,
マラリア
,
血小板減少
,
ギムザ染色
,
アクリジンオレンジ染色
pp.1689-1693
発行日 1997年11月15日
Published Date 1997/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903581
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インド旅行後に著明な血小板減少を伴い発症した三日熱マラリアの一例を経験した.血小板減少の精査により血液塗抹標本を観察中に原虫を検出し,原虫種の確定も含め,早期の診断に至った.同時に検討したアクリジンオレンジ染色は少数の原虫でも検出可能であるが,日常検査ではギムザ染色による原虫種の確定が必要である.当院の総合血液学検査装置(Bayer H*1)のサイトグラムからも異常が出現したため,マラリアの診断のスクリーニングに有用であった.
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