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アクリジンオレンジ染色を用いた血中細菌の迅速証明
森安 惟一郎
1
1岡山済生会総合病院臨床検査科
pp.753-754
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203123
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血液培養の変遷
敗血症,菌血症などの起因菌の早期決定に血液培養検査は欠かせないものである.
従来,血液培養検査は,肉眼的に培地の混濁や溶血を認めたものについてグラム染色とサブカルチャーを行っていたため,菌検出までに数日を要した.しかし今日では,一夜培養したカルチャーボトルを肉眼的所見に関係なく,いわゆるブラインドサブカルチャーを行って迅速化を期しているが,いま一歩の感は免れない.1977年,Kronvallらは,アクリジンオレンジ(A-O)染色法による菌の検出法を報告し,1980年MccarthyらもA-O染色法とブラインドサブカルチャーの比較検討を行って,ブラインドサブカルチャーに匹敵する結果を得たと報告している.
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