Japanese
English
研究
測定干渉により甲状腺刺激ホルモンと遊離サイロキシンが同時に異常高値を示した症例
Falsely Elevated Serum Thyrotropin and Free Thyroxin Levels due to Heterophilic Antibody in a Patient with Thyroid Cancer
鈴木 智晴
1
,
大倉 佳子
1
,
林 知美
1
,
名執 由起
1
,
青山 昭
1
,
山口 伸之
1
,
小田桐 恵美
1
,
出村 黎子
1
Tomoharu SUZUKI
1
,
Yosiko OHKURA
1
,
Tomomi HAYASHI
1
,
Yuki NATORI
1
,
Akira AOYAMA
1
,
Nobuyuki YAMAGUCHI
1
,
Emi ODAGIRI
1
,
Reiko DEMURA
1
1東京女子医科大学ラジオアイソトープ検査科
1Tokyo Women's Medical College Radioisotope Center
キーワード:
TSH
,
fT3
,
fT4
,
測定干渉
,
異好性抗体
Keyword:
TSH
,
fT3
,
fT4
,
測定干渉
,
異好性抗体
pp.835-839
発行日 1997年7月15日
Published Date 1997/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903381
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甲状腺癌のため甲状腺全摘後甲状腺ホルモン剤の補充治療中の81歳の女性で経過中にTSHとfT4が同時に異常高値,一方,fT3は低値を示した症例を経験した.種々の動物血清やウシγグロブリンの添加実験によりTSH,fT3, fT4値が正常化することなどから,本症例血清中にはマウス血清のほか,種々の動物血清と反応する異好性抗体が存在し,これが種々のイムノアッセイキットの抗体と反応して様式の異なる測定干渉を及ぼしていることが判明した.
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