今月の主題 性感染症(STD)
検査法とその問題点
顕微鏡による同定
細胞診
広川 満良
1
,
椎名 義雄
2
Mitsuyoshi HIROKAWA
1
,
Yoshio SHIINA
2
1川崎医科大学病理学教室
2杏林大学保健学部細胞診断学教室
キーワード:
性感染症
,
細胞診
Keyword:
性感染症
,
細胞診
pp.673-678
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902941
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元来,細胞診は癌のスクリーニングのための検査法であるが,性感染症(STD)の診断においても重要な検査法の1つである.細胞診で診断可能である代表的なSTDとして,単純ヘルペスウイルス感染症,ヒト乳頭腫ウイルス感染症,クラミジア感染症,腟トリコモナス症などがあり,それらの細胞学的特徴について解説する.細胞診におけるSTDの診断は,他の検査法に比べて感度は低いものの,特異性は比較的高く,また,簡便で,安価で,迅速性があり,有用な検査法である.〔臨床検査40:673-678,1996〕
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