目でみる症例―検査結果から病態診断へ・25
免疫グロブリン依存性低LDH血症
小川 実
1
Minoru OGAWA
1
1公立横手病院研究検査科
pp.109-112
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902349
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結果の判定
LDHアイソザイム像を図1―aに示す.健常人(NS)では陽極側からLDH1~5の5本のバンドが観察される.しかし,患者(PS)ではLDH4~5の間に痕跡程度のバンドが認められるのみ(矢印)で他は観察されなかった.
LDH活性の著しい低値(9IU/lとアノマリー像を呈していることから,遺伝性低LDH血症あるいは酵素結合免疫グロブリンを疑い追加検査を行った.図1―aのように患者赤血球(P-RBC),血小板(P-PLT),白血球(P-WBC)のアイソザイム像で特に異常は認めなかった.
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