学会だより 第23回日本脳波・筋電図学会学術大会
脳神経・筋機能の本質に迫る多彩な発表
石山 陽事
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.466
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901942
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1993年11月17~19日の3日間にわたり,第23回日本脳波・筋電図学会が噴煙上がる桜島を背景に,鹿児島大学脳神経外科教授朝倉哲彦会長の下,鹿児島市民文化ホールで盛大に開催された.今年は桜島の噴火が盛んとのことで,快晴の朝焼けの中の噴煙は雄大そのものであったが,それをはね返すかのように学会会場も活発な討論が展開された.
もともと本学会は,日本の多くの学会の中でもたぐいまれな寄り合い学会で,1つの領域に限った狭い討論の場ではなく,多くの導門家がそれぞれの立場で討論するため自然に熱のこもった会場となる.生理学のような基礎医学系の分野から,精神科,脳外科,神経内科,小児科,整形外科などあらゆる神経生理学に関係した臨床医学系と,それをサポートする薬理学,電気・電子学,情報工学,機械工学などの工学および心理学,環境社会学などの非医学系の3群からなる学会である.むろんこの学会の内容から,生理機能検査を主体とした臨床検査技師も多数参加している.学会に先がけて,技術講習会も開催され,今年は8割が検査技師,2割が医師であった.
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