学会だより 第43回電気泳動学会春季大会
臨床検査技師にもやさしいプログラム編成
櫻林 郁之介
1
1自治医科大学大宮医療センター
pp.1196
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901792
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第43回電気泳動学会春季大会は,1993年6月24日~25日,自治医科大学法医学教室池本卯典教授を大会長として,宇都宮市の総合文化センターで開催された.電気泳動学会は電気泳動を分析技術として用いた研究の発表の場であり,医学を含む理学系基礎ならびに臨床の研究者を中心にして,大学はもちろん企業の研究所や科学捜査研究所の研究者,技術者が参加しており,臨床検査技師も多く会員となっているユニークな学会である.これだけ種々の職種の人たちが集まる学会も珍しいが,それだけ幅広い研究発表が行われて,必然的に幅広い交流が期待できる.
今大会は次に述べる点で今までの学会のプログラムとはかなり異なっており,本学会で初めて取り上げられたユニークな主題が2つあった.すなわち,ワークショップでは,法医学の一環として科学捜査研究所の科学者を中心にして,"犯罪鑑識領域における電気泳動法の応用"が行われたことと,ミニサテライトセッションが組まれ,臨床検査技師だけによる"日常臨床検査から見いだされるまれな症例の電気泳動解析"が組まれたことである.
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