特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅲ.情報処理
7.遠隔装置診断
松崎 充
1
Mitsuru MATSUZAKI
1
1東ソー(株)科学計測事業部技術部機器開発第一課
pp.98-101
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901744
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はじめに
最近の臨床検査機器の大部分は高度に自動化され,メカトロニクス技術が集約されている.自動化機器は人手による測定に比べて精度・処理量などが優れる反面,機器にトラブルが生ずると人が操作を補完することは不可能になることが多い.機器の故障対策には各社相当の努力を払っているが,大衆機器(自動車や家電製品などの大量製造品)に比べトラブル頻度はかなり多いと言わざるをえない.
装置故障の原因には各種のものがあるが,機械部分の動作不良が大部分で,トラブルの前に何らかの異常を示すのが一般的である.機器を故障させないためには,異常の徴候をいち早く捕らえ,素早く対応することが貴重な検体のロスや,不要な経済的負担を回避する最も有効な手段である.
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