今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
最新超音波技術のトピック
超音波遠隔診断
谷口 信行
1
,
小野 倫子
1
1自治医科大学臨床検査医学
pp.303
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101007
- 有料閲覧
- 文献概要
これまで,検査・記録した超音波画像を他の医療機関の医師に見てもらいたいときには,写真を直接持参または送付していた.しかし,最近のデジタル技術の進歩により,他の画像と同様に超音波画像のデジタル保存が可能となり,必要な写真をそのまま画像の劣化なく取り出せるようになってきた.これを使えば,相談したい医師は,その写真と患者情報をメールに添付する形で受信側の医師に送ることができ,受信側の医師は診断およびコメントをメールで送信者に送り返すことで,遠隔診療に有用となる(図1).
相互で画像を見るためには,送信側と受信側とのアプリケーションの互換性が必要で,最近では放射線画像から始まった記録様式のDICOM(digital imaging and communications in medicine)formatに統一化されつつある.さらに,データ送信時には一般的に利用されているJPEG(joint photographic coding expert group)画像に圧縮することで,小さいデータファイルとして送りやすくなっている.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.