特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅱ.センシング
4.画像的センシング
本間 一弘
1
,
鎮西 清行
1
Kazuhiro HONMA
1
,
Kiyoyuki CHINZEI
1
1工業技術院機械技術研究所物理情報部バイオメカニクス課
pp.48-52
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901735
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はじめに
臨床における各種の検査では検体を顕微鏡などにより直視下で観察し,診断のために形状や色の変化を分析する.一方,X線,X線CT, RI, PET,超音波,MRIなどの画像診断機器を用いて生体内部の状態を可視化し,両像から抽出される特徴(組織の形状や物性値)を解析して,計算機により分析を行う.このように画像処理による細胞の認識・分析や組織診断は,現状の基礎医学,臨床医学において不可欠な技術となっている.本論文は臨床検査,臨床診断で用いられるこれらの画像化,画像処理技術およびパターン認識技術の現状に関して概説する.
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