特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅰ.総論
4.検査診断とコンピュータ
佐々木 匡秀
1
Masahide SASAKI
1
1高知医科大学臨床検査医学
pp.27-30
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901731
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はじめに
臨床検査にあっては,1つの検査項目のみを測定して,この病気だと即座に検査診断をつけることが不可能なものが多い.とりわけ,臨床化学検査にあっては然りである.
理由は,検査の手段が,生体の代謝産物類を数多く血液から採り出して分析し,その変動によって病態を知ろうとするからである.卑近な例をとれば,国道を走る自動車類をトラック,バス,乗用車などと数え,機種別,メーカ別に分類することで,わが国の経済状態,または自動車産業界の隆盛をうかがおうとするのと同様である.
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