Japanese
English
研究
酵素標識DNAプローブを用いたVibrio parahaemolyticusの溶血毒(TDH,TRH)検出法と従来法との比較検討
Application of an Enzyme-labeled DNA Probes for Detection of TDH or TRH of Vibrio parahaemolyticus and its Comparison with Other Conventional Methods
鈴木 則彦
1
,
宮城 和文
1
,
森 英人
1
,
吉田 昭夫
1
,
野田 孝治
1
,
大村 寛造
1
,
高井 慎也
1
,
松本 泰和
1
,
楠井 善久
2
,
林 和
1
,
余 明順
3
,
山本 耕一郎
3
,
本田 武司
3
Norihiko SUZUKI
1
,
Kazufumi MIYAGI
1
,
Hideto MORI
1
,
Akio YOSHIDA
1
,
Koji NODA
1
,
Kanzo OMURA
1
,
Shinya TAKAI
1
,
Yasukazu MATSUMOTO
1
,
Yoshihisa KUSUI
2
,
Kazu HAYASHI
1
,
Myonsun YOH
3
,
Koichiro YAMAMOTO
3
,
Takeshi HONDA
3
1大阪空港検疫所
2長崎検疫所
3大阪大学微生物病研究所
1Osaka Airport Quarantine Station
2Nagasaki Quarantine Station
3Resaerch Institute for Microbial Diseases, Okasa University
キーワード:
DNAプローブ
,
TDH
,
TRH
,
腸炎ビブリオ
,
神奈川現象
Keyword:
DNAプローブ
,
TDH
,
TRH
,
腸炎ビブリオ
,
神奈川現象
pp.927-930
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901654
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腸炎ビブリオは,患者由来株のほとんどが耐熱性溶血毒(TDH)あるいはその関連毒素(TRH)を産生することなどから,これらの毒素が病原性と大きくかかわっていると考えられている.TDH,TRHの検出には従来免疫学的手法やラジオアイソトープ(RI)を使用したDNAプローブ法などが用いられていた.これらの方法は,感度,所要時間などの問題,RIを使用するための特別な施設や操作技術が必要なことなど諸々の問題があった.今回,酵素標識オリゴヌクレオチドプローブを用いたハィブリダイゼーションを行い,TDH,TRHの遺伝子の有無を調べ,従来法である免疫学的手法およびRI法との成績を比較した結果,良好な成績が得られた.また,酵素標識オリゴヌクレオチドプローブ法は,所要時問も2.5時間程度と短く,結果の判定も容易であるため,検査室での実用化に適していると思われる.
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