今月の主題 抗菌薬感受性試験
総説
耐性獲得のメカニズム
横田 健
1
Takeshi YOKOTA
1
1順天堂医療短期大学
キーワード:
耐性菌対策
,
薬剤不活化酵素
,
作用点変化
Keyword:
耐性菌対策
,
薬剤不活化酵素
,
作用点変化
pp.827-832
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901623
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耐性菌対策はその生化学的しくみを解明し薬を耐性菌にも効くように改良することが主流になる.Β-ラクタム薬剤にはβ-ラクタマーゼ産生または作用点変化(MRSA)で耐性化し,ニューキノロンには外膜透過性の低下,細胞質膜の薬剤放出性の昂進,作用点変化で,アミノ糖抗生物質には不活化酵素の産生で,テトラサイクリン類には透過性低下および作用点変化で,マクロライドには作用点変化で耐性化した菌が多い.〔臨床検査37(8):827-832,1993〕
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