目でみる症例―検査結果から病態診断へ・3
骨型アルカリホスファターゼの上昇した症例
菅野 剛史
1
Takashi KANNO
1
1浜松医科大学臨床検査医学
pp.295-297
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901466
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検査結果の判定
アルカリホスファターゼ(ALP)アイソエンザイムの検査は,職場検診で高ALP血症を指摘され,肝機能検査正常ということから依頼された.
図1は患者のALPアイソエンザイム分画である.コーニング社のアガロースゲルフィルムを使用し,泳動終了後インドキシルボスフェートを基質とし,酵素活性で遊離したインジゴホワイトをニトロプルーテトラゾリウム(nitroblue tetra-zolium;NBT)で呈色させる染色法で染色した1).
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