学会印象記 第42回電気泳動学会春季大会
新たなる技術の進歩へ―故平井秀松名誉会長追悼大会
須藤 加代子
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1東京慈恵会医科大学第三病院臨床検査医学
pp.1032
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901223
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電気泳動学会は蛋白泳動研究会の名称で1950年創立され,その後電気泳動研究会,電気泳動学会と名称は変遷してきた.また会の機関誌は『生物物理化学』の名称で隔月刊行されている.故児玉桂三先生が初代の会長として20年間務められ,昨年6月生誕100年記念式典を行ったことは記憶に新しい.第二代会長として同じく20年間学会を支えてこられた平井秀松先生が昨年12月20日ご逝去された.
第42回電気泳動学会春季大会は故平井秀松名誉会長の追悼大会として,1992年6月4,5日の2日間,恒例の野口英世記念会館(東京都)で橋本信也東京慈恵会医科大学教授を大会長として開催された.追悼講演は小林貞男電気泳動学会副学会長の司会で竹尾和典学会長と島尾和男副学会長が,今ではなつかしく感じられるTiseliusの電気泳動装置の開発とその応用にはじまる故平井秀松先生の業績を語られた.会員一同ご冥福を祈ると同時に,今後の学会の発展を考え身の引きしまる思いであった.
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