学会印象記 第31回日本エム・イー学会
拡張し続けるBMEの分野
田中 博
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所
pp.1008
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901215
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工学の医学領域への適用を目的とし,医学と工学の両分野にわたる学会として特徴のある日本エム・イー学会も,今年で設立30年を迎えた.5月3~5日に東京電機大学で開催された第31回日本エム・イー学会大会は,その30周年記念ということで,数多くの記念セッションが企画され,盛況であった.
大会プログラムとしては,領域を拡大しつつある医用生体工学を総括する記念講演が14題のほか,特別講演が3題,米国からの招待講演が2題,記念シンポジウムが2,シンポジウムが5,ワークショップが5,ナイトセッションが4,企業セッションが2,さらに新たな試みとして若手研究者によるポスター発表によるコンペティションが初日の午後2会場を使用して催された.さらに並行して「臨床工学技師研究発表会」が同時開催された.これだけ特別企画があると,例えばシンポジウムと記念講演とワークショップが同時間にあったりして,なかなか思うように参加できないのは残念であったが,これも医用生体工学全体をカバーしようとする主催者側の熱意と,それだけ医用生体工学の範囲が多様になったことの現れであろう.
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