今月の主題 輸入感染症
技術解説
輸入マラリア―現状と検査法の進歩
海老沢 功
1
Isao EBISAWA
1
1京浜急行診療所
キーワード:
マラリア流行地旅行歴
,
採血直後塗抹
,
リン酸緩衝液
,
有性と無性原虫
,
定量的観察
Keyword:
マラリア流行地旅行歴
,
採血直後塗抹
,
リン酸緩衝液
,
有性と無性原虫
,
定量的観察
pp.869-874
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901176
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輸入マラリア患者は年間届出数約50,実際はその倍と2~3人の死亡例がある.マラリアの診断は有熱患者にマラリアを疑うことに始まる.患者の血液は生きた原虫がいる材料であることを銘記し,次の点に留意する.採血後直ちに塗抹標本作製,新鮮なメタノールで固定,1/50mol/l, pH7.2~7.4のリン酸緩衝液でギムザ液を薄めて染色する.鏡検には定性と定量的観察を併用する.ギムザ染色法は今でも最良の方法である.〔臨床検査36:869-874,1992〕
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