今月の主題 輸入感染症
技術解説
輸入寄生虫病―現状と検査法の進歩
藤田 紘一郎
1
Koichiro FUJITA
1
1東京医科歯科大学医学部医動物学教室
キーワード:
輸入寄生虫病
,
マラリア
,
アメーバ赤痢
,
ランブル鞭毛虫症
,
有鉤嚢虫症
Keyword:
輸入寄生虫病
,
マラリア
,
アメーバ赤痢
,
ランブル鞭毛虫症
,
有鉤嚢虫症
pp.857-861
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901173
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近年,わが国と海外諸国との交流が頻繁になるにつれて輸入寄生虫病が増加の兆を見せている.土着寄生虫病の制圧に成功しているわが国では,医師および検査技術者に寄生虫病の認識が欠ける者が多く,その医療対策が重要な問題となっている.輸入寄生虫病として最も重要なのはマラリアで,毎年数人の犠牲者を出している.アメーバ赤痢は国内感染例とともに増加しており,ランブル鞭毛虫症はインド亜大陸から輸入されている.蠕虫症としては無鉤条虫症と有鉤嚢虫症が多い.〔臨床検査36:857-861,1992〕
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