今月の主題 輸入感染症
技術解説
輸入腸管感染症―現状と検査法の進歩
松下 秀
1
,
工藤 泰雄
2
Shigeru MATSUSHITA
1
,
Yasuo KUDOH
2
1東京都立衛生研究所微生物部
2東京都立衛生研究所
キーワード:
腸管系病原菌
,
輸入腸管感染症
,
検査法の進歩
Keyword:
腸管系病原菌
,
輸入腸管感染症
,
検査法の進歩
pp.843-848
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901171
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本稿では,1970年代半ば頃より増加傾向を示すようになったいわゆる輸入腸管感染症の疫学的,細菌学的特徴,またその主体を占める大腸菌下痢症の診断についても併せて概略紹介した.わが国の海外旅行者は1,000万人を超える時代を迎え,この種の輸入事例に遭遇する機会も増加の一途をたどることは間違いない.検査室にあってもますます多彩・複雑化するこれらの疾病の細菌学的診断に対し,これまで以上に的確な対応が求められることとなろう.〔臨床検査36:843-848,1992〕
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